便秘の予防法

便秘の予防・改善のために一番大切なのは食生活です。
まず朝昼晩の3色の食事をできるだけ決まった時間に、しっかり摂ることが大切です。特にダイエットや時間がないからと朝食を抜くことはやめましょう。食事の内容も大切です。食物繊維を多く摂ると、腸のぜん動運動を高めることができ、排泄を促します。食物繊維は穀物やイモ類・豆類・寒天・ひじき・果物などに多く含まれますので、意識して取り入れましょう。水分の摂取は便が固くなるのを防いでくれ、大腸に刺激を与えます。朝、冷たい水が牛乳を1杯飲むと大腸に適度な刺激となりますので、おすすめします。
ダイエットのためと食事量を極端に減らすと食物繊維や水分が不足して便秘の原因となります。ダイエットは適度な食事を摂りながら行いましょう。また、脂肪分は便の滑りを良くしてくれますので、適度の摂取するよう心がけてください。ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品、納豆などの発酵食品。オリゴ糖などは腸内環境を整えてくれます。便秘になると美容や健康に悪影響がでますので、バランスの良い食生活を送りましょう。
食生活とともに大切なのは適度な運動です。運動不足は便秘の原因
となりますので、腹筋運動やウォーキングやヨガなどの全身運動、お腹のマッサージなどを適度の行うことで便秘の予防となります。


女性と便秘

便秘は男性よりも女性に多く、日本人女性の半数以上は便秘の症状が見られると言われています。これは男性に比べ、女性のほうが便秘になりやすいいくつかの要素を抱えているせいです。
まず、身体的に女性は男性よりも筋肉量が少ないため、腹筋も弱いです。腹筋は大腸が便を送り出す力となりますので、筋肉量が少ない女性は便を送り出す力が弱いと言えます。
また、ホルモンも大きく影響しています。女性ホルモンの一つである「黄体ホルモン」は体内に水分や塩分を貯めるよう指示を出します。これによって大腸内で便の水分が多く吸収されて便が固くなり、排便されにくくなります。黄体ホルモンは妊娠初期や月経前に多く分泌されるため、便秘になりやすくなります。
女性の多くはダイエットを試みたことがあるでしょう。通常の食事をとるダイエットは問題ありませんが、極端に食事の量を減らすと食物繊維や脂肪分、水分の摂取が減り、ぜん動運動にも影響がでます。無理なダイエットが原因で便が固くなり、排出されなくなることがあるからです。
女性はトイレを我慢することも多く、便意を感じてもすぐにトイレに行かなければ大腸内で便はどんどん硬くな
ってしまい、排泄されにくくなります。また、旅行など周囲の環境が変化することによってストレスを感じると自律神経に影響し、便秘となることがあります。


便秘の種類

便秘の原因は様々ですが、機能性便秘3種類と器質性便秘の4種類に分けることができます。それぞれ症状によって原因が異なりますので、適切な対処をすることが便秘改善の近道となります。
まず機能性便秘は弛緩性便秘・けいれん性便秘・直腸性便秘の3種類があります。
弛緩性便秘とは腸管の緊張が緩んで大腸の運動能力が低下し、ぜん動運動が十分に行われないことが原因です。大腸内に長く残った便は水分が吸収されて硬くなり、排便されにくくなります。女性や高齢者に多く、残便感・食欲低下・肩こり・イライラ・肌荒れなどを引き起こします。主な原因は運動不足や食物繊維・水分の不足、腹筋力の低下、過度なダイエットなどです。
けいれん性便秘は副交感神経が過度に興奮することが原因で腸管が緊張しすぎて便が正常に運ばれないため、起こります。ウサギのフンのような状態でコロコロした便となり、便秘と下痢を繰り返すなどの特徴があります。また、食後に下腹部痛や残便感を感じることもあります。環境の変化や精神的なストレス、過敏性腸症候群などが原因です。
直腸性便秘は便が直腸まで達しても排便反射が起こらないため、直腸内に停滞しま
す。高齢者や寝たきりの人が多いのですが、痔や排便を我慢することも原因となります。
器質性便秘はイレウスや大腸がんなど器質に問題を抱えているため、起こる便秘ですので、血便や激しい腹痛・嘔吐などの症状がある場合、すぐに病院に行く必要があります。


腸の働き

便秘とは排泄の回数が少なかったり、長期間排泄がないことで、お腹の中内排泄物が溜まっている状態のことを指します。ただし、便通があっても苦痛に感じたり、残便感があるとそれは便秘の状態であると言えますし、逆に毎日便通がなくても数日ごとにあり、苦痛に感じなければ便秘ではないと言えます。多くの女性や高齢者が便秘に悩まされており、便秘によって腹痛や腹部の膨満感、食欲不振を感じたり、肌荒れや肩こりなど体の様々な部分に不調を感じることがあります。
毎日の食事で摂った食物は、体内の胃や小腸で消化され、必要な栄養素が吸収されてドロドロの液状で大腸へと送られます。水分は大腸の中で吸収されて固形となり、肛門へ送られますが、スムーズに排泄されないと大腸内に留まることになり、水分がどんどん吸収されて固く小さくなっていきます。
最初の状態で便意を感じて排泄することができれば良いのですが、大腸内に留まった便は排泄が困難になっていきます。
便意を感じるためには腸がぜん動運動を起こす必要がありますが、これらの動きは自律神経によって支配されています。
ぜん動運動とは腸がくびれて便を送る動作が肛門まで伝わることですが、これは食物が胃に入った時に始まります。胃から送られて食物が小腸、大腸と通って肛門の手前の直腸に入ると大腸へと指令が送られます。この指令を正常に受け取った場合、便意を感じることができるのですが、ストレスなどが原因で自律神経が正常に機能していない場合、腸のぜん動運動が起こらず、便秘になることがあります。